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所長日記

2018.10.26

胃カメラ検査のおすすめ

本年度のノーベル医学・生理学賞を、京都大学の本庶佑 特別教授が受賞されました。分子免疫学の研究では、常に最先端を走っておられた先生で、小生のように少しでもこの分野の研究をかじったものであれば、この受賞は至極当然のことかと思います。

それはともかく、2005年のノーベル生理学・医学賞受賞者をご存知でしょうか?以前より、ストレスや辛い食べ物、胃酸の分泌過剰が原因と考えられてきた胃潰瘍の原因が、ヘリコバクター・ピロリという菌による感染が原因であることを発見した、オーストラリアの微生物学者 バリー・マーシャル教授でした。

バリー マーシャル.jpg

(日経メディカルHPより)

ヘリコ電顕.jpg

(ヘリコバクターピロリ菌 電顕像:日本臨床検査薬協会HPより)

 ヘリコバクター・ピロリ菌の感染により、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃癌や MALTリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫などの発生にも繋がることが報告されており、それまでの常識を覆すものでした。

日本人の感染率も、年々徐々に低下してきてはいますが、現在でも。60歳以上では、約60%以上の感染率が報告されています。感染者は、治療を行えば、90%以上確率で除菌効果を期待できます。

 ヘリコバクター・ピロリ菌の検査、治療の流れとしては、まず、内視鏡検査(胃カメラ)を行い、様々な検査法で菌の存在を確かめます。感染が確認されれば、1週間の内服治療を行い、1-2か月後除菌効果の判定をします。もしも、除菌されていなければ、2次治療として、さらに1週間内服治療を追加します。

 当院でも、9月より、内視鏡システムを導入し、ヘリコバクター・ピロリ感染症の、診断、治療が可能となりました。以前よりも、カメラが細くなり、検査時の苦痛もかなり軽減されていますし、画像もより鮮明になっています。

GF.jpg

GF2.png

ヘリコバクター・ピロリの検査目的以外でも、がん検診のバリウム検査で2次検診が必要と指摘された方、日頃、胃の調子が悪くて気になっている方、胃がん検診を希望される方など、お気軽にお申し付けください。

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